今回は、「祝言島」。
真梨幸子の作品です。
最近、コロナ禍で図書館が閉まってるんですよね。
だから、なかなか本が読めなくて。
しかし、たまに本屋には入っていて。
そこで、この本を見つけました。
なんか表紙が怖い。
あと、○○島って、結構興味引くんですよね。
説明 注!ネタバレ
概要はと言うと。
2006年の11月30日から12月1日に起きた連続殺人事件。
この事件は未解決事件となっていました。
九重皐月(ここのえめい)は、関東大学芸術学部の学生。
ある講義で、祝言島というドキュメント映画を鑑賞しました。
なんとなく気になり、いろいろ調べてたらしいですが。
また、そんなとき、未解決事件を題材にしたテレビ番組が。
そんなところから、いろいろと動き出します。
内容としては、九重皐月が、ビデオをチェックするバイトを始めて、そこにある祝言島に関する動画をみるかたちで、どんどん話は進んでいきます。
最後の方に行けば行くほど、少し混乱しますが、どとうのごとく真実が明るみに出てきます。
一体どうなっているのか。。。
読んだ時の感想
正直、概要を書くのが非常に難しい小説です。
帯が、非常に意味深だったので、伏線と言うか、いろいろあるだろうなって覚悟して、丁寧に読んでいたんですが。
ところどころ、あれ、関係あるのかっていうところとか、うん?
なんか書き方おかしいなって言うところもあり、なんかもやもや感を感じつつも読み進めていきました。
時代があっち行ったりこっち行ったり。
また登場人物が絡み合うので、途中でメモに書きだそうかと思ったくらいです。
しかし、メモに書くのにも、時系列に並べるのと、登場人物の関連図を書くのと、いろいろな面があるため、ちょっと途中であきらめましたね。
読んだ感想としては、すこし、異次元と言うか、気持ち悪いというか。
ただ、面白い。
なんか、わくわく感があって。
これ、なにがひっかけなのか。
どこに伏線がひそんでいるのか。
などを一生懸命考えながら読むので、ほんとうに真剣に読みましたね。
少しでも語ると、すぐにネタバレになってしまいそうなので、あまり書かない方がいいかもしれませんね。
面白いですよ。
たしかに読み終わった後、もう一度最初から読んでみようかなって思いますね。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:2
時系列や、登場人物の関連図が複雑で。
しかし、最初からしっかり読もうと考えると、メモしながらでも読んだ方がいいかもしれませんね。
頭で整理しながら読んだほうが良いです。
あと時系列に。
これ結構大切です。
◆意外度
意外度:4
意外度の塊と言う感じの小説ですから。
まぁ、とちゅうで何となくって予想はできるんですが、最後は本当に予想外でしたね。
なんで?
なんかちょくちょく出てくるなっていう人物がいますから。
◆夢中度
夢中度:5
ついつい、読みたくなってしまう。
時間があれば、真剣に読んでしまう。
夢中度は満点ですね。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:4
これ、しかし、ドラマ化とかは大変ですね。
きっと無理なような気がする。
しかし、最後はすっきりとネタをすべて解消してくれるので、すっきり度は結構高いですね。
一番いやなのは、中途半端でネタの回収をしない小説。
これだけはほんとうに腹が立ちますが。
この本は大丈夫です。
読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。