日本のお札って、綺麗ですよね。
綺麗というのは、デザインという意味と、あと紙幣自体が丁寧に扱われており、結構きれいな状態ということです。
日本人の民度という事も結構関係あるでしょうね。
他の国のお札、紙幣を見ると、改めて日本の紙幣って、すごいなって思いますよ。
今発行されている日本の紙幣
そもそも紙幣って?
正式名称は、日本銀行券。
日本銀行は、日本銀行法を根拠に、日本銀行券を発行し(市中に払い出し)通貨として流通させている。
日本銀行券には日本国内で法定通貨として無制限に通用する強制通用力が付与されている。過去に発行されていた日本銀行券の中には各種法令により既に失効しているもの(失効券)がある。
失効券以外は、古い日本銀行券であっても現在発行中の券と同様に法定通貨として有効である。
この中には兌換銀券もあるが現在は銀と引き換えることができず額面の価値で通用する。
現在発行中の日本銀行券は、独立行政法人国立印刷局によって製造され、日本銀行に納入されている。2009年(平成21年)度の計33億枚の日本銀行券製造費は約509億円であり、1枚当たり15.4円となる。
現在、主に流通しているのは2004年発行開始のE券(一万円券、五千円券、千円券)および2000年発行開始のD二千円券である。
引用元:Wikipedia
紙幣の主な仕様は。
寸法:76×160mm
発行開始日:平成16(2004)年11月1日
寸法:76×156mm
発行開始日:平成16(2004)年11月1日
寸法:76×154mm
発行開始日:平成12(2000)年7月19日
寸法:76×150mm
発行開始日:平成16(2004)年11月1日
日本銀行券は、紙ということもあり、重量が正確に何gとの規定はないが、現在発行中の4種の場合は、おおよその目安として1枚あたり約1gとなる。
古いお札は日銀に戻ってくる
日本円の正式名称は、日本銀行券ですよね。
紙幣はやはり紙でできているので、使い続けるとやはり弱くなりボロボロになってきます。
そういう紙幣は、結局金融機関に集められます。
これは個人でもちこんだり、金融機関に預けられた古い紙幣を金融機関が、日銀に回したりするからです。
そうやって最終的に日銀に戻ってきた古い紙幣は、日銀が責任をもって処分します。
日銀に戻ってきた紙幣のうち、1万円札で、約1割。
5,000円札や、1,000円札で約5割ぐらいだそうです。
処分すると当然世の中に出回る紙幣が減るので、また造幣局で新たに紙幣を作るという事になります。
紙幣の寿命は、1万円札で、3年から4年ぐらいだそうです。
結構もちますね。
意外でした。
5,000円札と、1,000円札は、1万円札に比べて使われる頻度が多いため、1年~2年ぐらいだそうです。
日本の紙幣に隠されている技術
日本の紙幣は世界のトップレベルで偽造が難しいと言われています。
それはなぜか?
さまざま技術が活用されているからだ!
◆超細密画線・マイクロ文字
紙幣に書かれている肖像画の顔や日本銀行券という文字、金額のところは、細い線や点で描かれています。
やってはいけませんが、カラーコピー機でコピーしても、この細かな模様は再現できません。
◆特殊発光インキ
紫外線をあてると、おもての印章部分や、裏の「NIPPON」の文字が光るようになっています。
これは、特殊なインキが使われているからです。
5,000円札だけには、肖像画の顔の部分も光るようになっているそうです。
◆ホログラム
紙幣を角度を変えて見ると、色や模様が変化して見えます。
◆紙の質
日本の紙幣は、みつまたやマニラ麻といった、植物繊維を特殊加工して作られた和紙が使われています。
みつまたは、日本の特産で、高級和紙の原料にもなっています。
マニラ麻は、バナナそっくりの植物で、軽くて水に浮きます。
ロープや紅茶のティーバッグなどにも使われています。
最近の日本の紙幣では、このマニラ麻の利用が増えているそうです。
従って、日本の紙幣はとても強くて、きれいな状態を長く保つことができるのです。
すごいですね。
ちなみに日本に流通している紙幣は、2019年の大みそかで、約113兆円だそうです。
これは、一般家庭や企業、金融機関などで、年越しした銀行券の残高です。
これを積み重ねると、富士山の約412倍の高さになるそうです。
また、紙幣を横に並べた場合には、約269万kmとなり、この距離は、地球の約67周分となり、月までの距離の約7倍に相当するそうです。
通貨は政府が発行する
通貨・貨幣については、政府が発行します。
「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」という法律で決められています。
「政府は製造に関する事務を独立行政法人造幣局に行わせること、貨幣の発行は日本銀行に製造済の貨幣を交付することにより行う」
(第4条)
だそうです。
また。
貨幣の種類は五百円、百円、五十円、十円、五円および一円の6種類と定められているほか、国家的イベントの際などに閣議決定を経て発行される記念貨幣は、この6種類に一万円、五千円、千円の3種類が加わること、発行枚数は記念貨幣ごとに政令で定める。
(第5条)
だそうです。
貨幣は、額面価格の20倍まで、法貨として通用することと定められています。
お店で大量の硬貨で支払いができるかと疑問に思う人もいるでしょうが、それぞれの貨幣において、20枚を超える受け取りは拒否できるということになるそうです。
紙幣と貨幣で発行元がちゃうって。
おもしろいな。