読んでみて、共感しかない。
ずっと考えていたことです。
なんで、日本って大学への進学率が高いのに、こんな感じなんだと。
まさに理由がこれなんですね。
今回はこの記事の内容について、書かせてもらいます。
日本の高等教育は
日本と外国での、高等教育についての違いです。
それは何か。
海外の高等教育では、「前頭葉を鍛える」ということをやっています。
しかし、日本は。
その前に記事にある、脳の各部位の機能について。
(1)側頭葉(そくとうよう)
人が読書しているときなどに使われる部位で、言語中枢などを司る。
(2)頭頂葉(とうちょうよう)
数学の問題を解くときなどによく使われる部位。
この2つは、いわゆる「知能指数」に深く関わる部位です。
(3)前頭葉(ぜんとうよう)
おもに創造的な活動をするとき。また、想定外のことに対処するときに使用される部位。
本来、高等教育では、この前頭葉を鍛えるのが普通だそうです。
この前頭葉の機能を見ると、それはもうごく自然なことですね。
社会人にとって必要な機能といっていいでしょう。
海外での教育はというと
世界の教育現場を見てみると。
アメリカやイギリスなどでは、初等教育では、いわゆる日本の詰め込み教育をしているそうです。
本来、海外では、日本のゆとり教育のようなものが行われてたそうですが、やはり初めの教育としては、詰め込み教育に勝てないということで、変わってきたそうです。
しかし、高等教育に限っては、方針ががらっと代わり、「前頭葉教育」にシフトします。
日本の教育水準は高いと思われていますが、海外の有名な大学卒業した人と比べると能力に差があることはわかります。
多くの学生が、大学で勉強できるという日本の教育制度は素晴らしいとは思いますが、内容です。
海外だと、大学に行くのが大変ですが、大学の教育は、すごく役に立つものです。
日本の大学はなぜ初等教育の延長なのか
なぜ、日本の大学の教育はこのようになってしまったのか。
記事の中に書いています。
明治維新以来、わが国の高等教育は、欧米にキャッチアップするための人材養成機関としての役目を務めてきました。
当初はお雇い外国人、明治中期以降は夏目漱石のような留学経験者が学生の指導にあたり、欧米直輸入の知識をワクチンを打つように植え付けました。
そして、教授のいうことを正確に身につけた若者が、官界、実業界に進出していく。
また、教育界に進んだ者は、師範学校や高等学校、中学校などの教師として、大学で得た知識を複製するように国民レベルにおろしていく。
それは、列強に短期間でキャッチアップするには、じつによくできた知識の伝達システムでした。
その結果、半世紀足らずで、少なくとも自意識的には「一流国」の仲間入りを果たしたのです。
日本の高等教育は、今もその成功体験を受け継いでいます。
わが国では、高等教育でも、「教育」とは、教授のいうことを丸暗記させることであり、「学ぶ」とは教授のいうことに異論を唱えず、丸暗記することなのです。
そして「学ぶは真似ぶ」という言葉が、学習法の要諦として語られる社会になりました。
そうした成功モデルは今も踏襲され、現在の高等教育機関も、簡単には異論のはさめない場になっています。
iPS細胞でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授は、学生時代、教授のいう通りに仕事のできない人だったので、「ジャマナカ」と呼ばれていたそうです。
日本の高等教育は「初等教育のハイレベル版」でしかありません。
知識のレベルの違いはあっても、教え方や学び方は、子供用の教育のままなのです。教師(教授)のいうことをしっかりノートにとって覚える。そうした学生が、大学でも優等生とされます。
✴︎記事引用
会社では、大学生が大勢いますが、仕事できる人とできない人は、分かれます。
自分で考えること。
やはりそれができない人は、いくら大学を出ていてもできないんです。
メディアのいうことを真に受ける人たち
この話を聞いて納得するのか、これです。
メディアから流れている情報をそのまま信じる人。
考えないで、おかしいと思わないで信じる人です。
景気とか経済についても同様。
ポテトチップスが値上げしたというニュースがありました。
それで、メディアは、街頭インタビューで「本当に大変です。」というものをピックアップして、いかにも大変そうに不安を煽ります。
しかし、よく考えてみると。
ポテトチップスって、そんなに頻繁に食うか?
その値上げって、家計に響くのか?
学生とかにとって、その程度の値上げって、体に悪い砂糖がアホほど入ったジュースを一杯我慢するだけで容易にペイできるものではないのか?
ニュースで報道するほどの内容か?
って、思いませんか。
たとえば、テレビで、池上彰さんのような解説者の時事(じじ)解説を聞いたとします。
欧米にも同じような番組があるのですが、その際、欧米の視聴者の反応は、高等教育を受けた人と受けていない人で、はっきり2つに分かれます。
欧米でも、高等教育を受けていない中学・高校卒の人は、テレビ解説を「ふむふむ」と素直に受け止める。
一方、大学以上の高等教育を受けた人は、自分の頭で考え、人のいうことに疑問を投げかける思考習慣がついているため、テレビ解説を聞いても「そうとは限らないよ」というような反応を示すのです。
日本では、どうか。
一方、日本では、高等教育を受けた人もそうでない人も、一様に池上さんの解説に「そうだったのか」と満足して聞き入っている。
この「そうとは限らないよ」思考の弱さが、日本では、不必要な自粛に対しても、誰も異論をはさまない要因の一つになっていると、私はみています。
これ、読んでて、本当に恥ずかしいと思いましたね。
個人的に、池上さんの言ってることは、簡単にまとめすぎていて、逆に怖い情報だと思ってるので、見てません。
案の定、いろんな専門家から、たまに嘘言ってると批判されているようですが。
そもそもメディアって、視聴率とってなんぼですから。
人々の気をひくのがまず第一です。
しかし現実には、それほどドラマチックな出来事なんて、そう多くありません。
ポテトチップスが値上げした。
それをいかに大々的に報道するか。
子供の教育で必要なのは
残念なことに、そうは言っても、変わらないでしょう。
変えたいと思わないから、大学なんかが。
教授に逆らうような学生に教えたくないでしょう。
面倒だし。。。
これからも、初等教育の延長のような教育しか、大学では無理でしょう。
しかし、社会は違います。
やはり創造して、自分で問題を解決していかないと、やっていけません。
というか、上に登れません。
ではどうするか。
それは、もう家での教育でカバーするしかないでしょう。
自分で、勉強方法を考えさせる。
日常のいろんなことを自分で考えさせる。
本を読ませる。
それについて、何かを考える。
何かを作らせる。
そうやって鍛えていくしかないでしょう。
親が大学などと一緒になって、これ覚えろ!あれ覚えろ!なんて言ってたら、子供はいつまで経っても、社会に通用する人にはならないでしょう。
お金についても同じです。
何にも考えないから、預金しかしないんです。
頭使わない、一番簡単な方法ですからね。
メディアで、投資は怖い!という情報を植え付けられ、預金金利が6%や7%の時代を生きてきた老人の「貯金が一番」という言葉を鵜呑みにし。
最もまともな金融政策インフレ目標2%を聴きながら、預金にいそしむ。
そして物価が上がれば、「大変だ!大変だ!」と騒ぐ。
一体なんなんだ。
これも考えない、人たちだからだろう。
この記事を書いた和田秀樹氏
この記事を書いた人は、和田秀樹氏です。
大阪出身の方です。
なんか聞いたことあるなって思ったら、この人、「正義のミカタ!」によく出てる人でした。
聞いた時に、すごい人だなって思った記憶がありました。
コロナでの見解について、非常にしっかりと説明してくれていました。
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