今回は、「カエルの小指」。
道尾秀介氏の作品です。
以前、「カラスの親指」という本を読みました。
その続きということで、本屋さんの店頭に並んでいました。
読みたくて、すぐに図書館で予約しました。
文庫本ではなく、単行本がすぐに借りれました。
説明・あらすじ
武沢竹夫。
今はまじめに、実演販売士として働いています。
そこに現れたキョウと名乗る少女。
武沢に命を救われた女性の娘。
彼女には、どうしても許せない相手が二人いた。
そのために、10年前にヤクザ相手に大芝居を打った、やひろ、まひろ、貫太郎と、やひろの子供のテツで、キョウのためにペテンを仕掛けることに。
読んだ時の感想 注!ネタバレ
ネタバレって、流石に書けないですが。
しかし、なんというか。
面白い。確かに面白いが。
こんな筋書きを描けるのか?
そこがすごく不思議だった。
頭が混乱するような筋書きなんですが。
読んでみると、ところどころ、都合のいい記載がありますね。
合鍵を作るところとか。
ネットで見つけたとしても、空き缶では無理だろう。
そもそも鍵を火で炙ると、なんかその跡がつくだろ。
変色とか。
あと、ポケットの中にある鍵を取られると、普通わかるで。
何気に、存在意識するもんな。
あと、流石に部屋を借りて、そこに金庫ではなく、そのままお金はおかんだろ。
無防備すぎるというか。
もし火事があり、人が入ってきたらとか思うで。
例え、住んでいなくて、お金を置くためだけに借りたとしても、金庫使うだろ。
ちょっと盗む側に都合良すぎだろ。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:3
なんだろう。
少し読みづらく感じましたね。
なんだろうか。この感じ。
よくわからないんだけど。
でも、1日で読めましたから、読みづらくても十分楽しめます。
◆意外度
意外度:5
意外度は、そりゃ最高でしょう。
どんでん返しが、結構な頻度であります。
最後まで読まないとわからないというのではないので、楽しく読めます。
◆夢中度
夢中度:5
1日で読んでしまいましたね。
文庫本より読みやすいのかな。
しかし、まぁ1日で読むということは、かなり夢中になったんでしょう。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:5
基本、スッキリです。
ハッピーエンドかな。
どうかな。
まひろ、どうなった?
読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。