今回は、「冷たい校舎の時は止まる」。
辻村深月氏の作品です。
色々ネットで面白そうな小説を探していて見つけました。
大阪市立図書館で予約して読みました。
結構ぶあつく読み応えのある本です。
文庫本で上下巻です。
1冊自体も結構な厚みです。
結構こういう分厚い本は好きなんですよね。
薄いとすぐに読み終わってしまうので。
前回は、「村上海賊の娘」という、文庫本で全4巻の本を読みましたが、続けてのこのボリュームなので、心配なのが図書館の有効期限です。
まぁ、申し訳ありませんが、すぐに期間延長させてもらいましたが。
説明・あらすじ
ある雪の降る朝。
学校に投稿した生徒たち。
しかし、教室の電気はついているものの教師や他の生徒の姿は見えず。
何かおかしいと感じる生徒たち。
そこにはある事件が関係していた。
そう、2ヶ月前の学園祭の最終日に起こった生徒の自殺。
しかし、それなら肝心の担任教師がいない。。。
それに生徒たちには、その時の記憶がない。。。
どういうことなのか。
一体自殺した生徒は誰なんだ?
最後にくる衝撃の結末!
読んだ時の感想 注!ネタバレ
結構こういうのってなんでもありかなって。
だって、全てが誰かの頭の中なんだから。
なんでもありなんで、なんかまともに推理するのをすぐに放棄する。
問題は、一体誰が自殺したのかってこと。
もう興味はそれ一点となります。
そのヒントを探ろうと必死になって読み続けるって感じですね。
生徒にはいろいろ問題もあり、悩みもあり、複雑だなって。
高校生の時って、こんなに問題抱えてたっけって。
自分の照らし合わせてみたりもするけど、これほど複雑じゃなかったなって。
まぁ、この本の醍醐味は、最後の最後までわからない自殺した生徒。
誰の頭の中で物語は進んでいくのか。
妄想の物語って感じですね。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:2
生徒の名前がなかなかしっくりこない。
読むたびにこの生徒誰だっけって。
じっくり読まないと、なんかストーリーがなかなか頭に入ってこないって。
◆意外度
意外度:4
この物語事態が意外度の連続だった。
もう正直わけがわからないというか。
◆夢中度
夢中度:5
上巻の途中から、もう夢中になって読み出しましたね。
途中なんか正直ちょっとだるいなって思う時はありましたが、後半はもう一気に読みづらいながらも夢中になりましたね。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:5
微妙。
スッキリしそうでちょっとしないっていうか。
結局どうなんだろうって。
読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。