今回は、「ノースライト」。
横山秀夫氏の作品です。
結構人気の小説でした。
図書館に予約していましたが、なかなかあかなくて、忘れてた頃に連絡がきました。
なんの作品だっけと記憶をたどりながら窓口に取りにいきました。
横山氏の作品は、いい作品が多いです。
有名なのは、「半落ち」かな。
説明・あらすじ
青瀬稔は、建築家だ。
彼が設計したY邸は、大手出版社が出した「平成すまい二〇〇選」にも載った自信作である。
しかし、そこに住んでいるはずの住人は、引き渡した後、全く住んでいないことがわかった。
なぜなのか。
事務所は、藤宮春子メモワールの入札に大忙し。
そんな中、青瀬は、住人を探し始める。
渾身の傑作という思いがある家。
受け渡しの時、あれほど喜んでくれていたのに。
なぜ?なぜ?
徐々に明るみに出る真実!
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読んだ時の感想 注!ネタバレ
うーん。
あらすじでは書いたけど。
ちょっと退屈だったかな。
なんだろう。
ちょっと刺激というか、ドラマティックな展開を求めすぎてるんだろうか。
でもそうでもない。
「崩れる脳を抱きしめて」とか、結構日常の何気ない風景を描いたものも、結構好きだったし。
横山氏の書き方なのか。
本来であればいいのかも知れないけど、なんだろう。
自分に余裕がないのか。
すごく説明がまどろっこしい。
結構読み飛ばしたというか、斜め読みで読んでしまった部分が多いような。
建物の感想とか、そんなのあまり興味ないし。って。
抽象的でわかりにくい。
建築物に対する思いが違うからだろうか。
正直結末も、なんで?って思うような。
思いは伝わるが、でも、その方法はあってる?みたいな。
建築家でも、建てた建物をいつまでも思い続けることはないだろうし。
家って、その場所とかも大切で、便利かどうかも重要だ。
いくら建物が良くてもな。
なんだろう、嗜好が変わってきたのか。
横山氏に少し物足りなさを感じるようになったのか。
いやいや、もう少し自分を見つめ直さないとな。
なんか、本がどうというよりは、本をキチンと消化できなかった自分が少し残念に思いました。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:2
説明が長く、わかりづらいものが多いなって感じた。
それは読み手のせいなのか。
それとも嗜好が変わったからなのか。
それはわからないけど。
◆意外度
意外度:3
あいつは一体誰だ?
意外と身近な人だった。
それに、なんか。
うーん。意外とは少し違うな。
◆夢中度
夢中度:2
珍しく、読むのに1週間ぐらいかかった。
面白い本だと、1日で読むのに。
なんだろうか。
少し残念だ。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:3
しっくりとはこないな。
なぜ、家なんだって。
もっと違う方法は?って。
わかりやすい方がよくないかって。
読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。