今回は、「魔女は甦る」。
中山七里氏の作品です。
以前、この人の淑女シリーズを読みました。
まあ、そこそこ面白かったので借りてみようかと。
大阪市立の図書館で図書カードを作って、そのついでに何か借りようと。
うーん、いまいちかな。
なんか後味が悪いわ。
説明・あらすじ
かなりひどい状態の死体が、沼の近くで発見されました。
その被害者は、ある企業で働いていた経歴があり、その事故現場は、その企業の近くでした。
さらに、その近隣では謎の動物失踪が発生してました。
事件を捜査してる中、乳幼児の失踪事件まで発生。
事件現場で何かを探している被害者の恋人。
その企業で開発していたある薬。
最後にたどり着いた意外な犯人。
お前はすぐそばにいたのか?
壮絶な戦い!
二人は勝てるのか!逃げ切れるのか!
読んだ時の感想 注!ネタバレ
正直、最初からなんか気持ち悪いなって感じです。
あまり読み始めは、いまいちですね。
よくある展開ですが。
読み進めているうちに、なんかドイツ企業が出てきて、ますますよくわからない展開になってきます。
同時に発生した、乳幼児の失踪。
うーん、よくわからん。
さて、まあ、いつもの事だけど、やはり暴力団については、万人がいい思いを持ってなくて、当然作者も。
かなり酷い話が出てくる。
もう、小説とはわかっていても、あらためて、暴力団・ヤクザには腹が立つ。
近い事がやはり行われてるのかと思うと、虫唾が走る。
これは仕方ないよな。
あと、まあ田舎の人たちが非常に嫌な感じで描かれていますね。
わずか8歳の子供に保険金が入ったと言うことだけで、学校でいじめに遭う。
それも壮絶な。
その上、叔母がそんなわずか8歳の子供に毒を盛るなんて。
これもう異常な世界だわ。
まじかって。
気持ち悪いというか、これいつの時代やねんって。
アホかって。
今の医学で、毒盛ってたら、即わかるぞ。
なんかゾッとするわ。
最後に。
人間を襲う。
乳幼児を攫う。
犬・猫を攫う。
もう通常のカラスではないって思うだろ。
だったらもっと大勢で行くべきだわ。
なぜ、たった二人で。
それも大した準備もなくいく?
覚悟決めて行ったんじゃないのか?
なぜ、大きな悲鳴をあげるんだ?
いつも思うんだが、本当に恐怖を感じたら、グッと声が出なくなるんじゃないの?
ドラマとか、映画とかで、よく叫ぶシーンあるが、あれほんまかって思うよね。
大の大人が怖いからって叫ぶって、いつもアホかって思うわ。
まぁ、そのせいでカラスに気づかれ、追われるんだから、もうアホかって思いましたね。
この辺は、なんかエキサイティングにしようとしてるなって。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:3
なんだろう。
少し無駄な描写が多いな。
いつも思うんだけど、たまに夢を書く人いるよね。
あれいつもいるって?
もうごっちゃになるんだよな。
そもそも夢って、記憶曖昧だし。
ここでも、なにか無駄な描写が多すぎる感じがする。
◆意外度
意外度:4
犯人の意外性は凄いというか。
なんかすごく怖い。
知能あるって言うのはわかるけどね。
◆夢中度
夢中度:4
しかし、なんやかんやと言っても、夢中になって読んだな。
面白いって事なのか。
しかし、なんか気持ち悪いんだよな。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:2
なんだろう。
スッキリしない。
結構あるんだが、やはり動物に負けるって言うのが、正直スッキリしない理由だろう。
やはり、人間としては、動物に負けたらダメだと言うのがあるのかな。
クマでも、犬でも。
ましてやカラスなんぞ。
って。
読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。