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【サラリーマン書評】「臨床真理」柚月祐子~臨床心理士による

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今回は、「臨床真理」。

柚月祐子の作品です。

 

この本は、前から読みたかったんですが、なかなか図書館になくて。

あったら借りたいなと思ってた本でした。

 

先日行ったら、たまたまこの本がありました。

即借りましたね。

 

結構柚月祐子さんの本は好きなんですよね。

弧狼の血から、盤上の向日葵など。

本当に名作が多いですね。

 

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説明 注!ネタバレ

臨床心理士の佐久間美帆。

彼女は、勤務先である医療機関で、藤木司という青年を担当することになる。

 

司は、同じ福祉施設で暮らしていた少女の自殺を受け入れることができず、美帆に心を開こうとしなかった。

司は、共感覚の持ち主で、相手の言葉の色が見えるという能力を持っていた。

そのため、邪悪な声も聞こえ、そのため嘔吐を繰り返していた。

 

そんな彼に真剣に向き合おうとする美帆。

司は、少女の死は他殺だと断言していた。

 

その根拠は、彼が持っている共感覚によるものらしい。

美帆は最初は、その主張を信じることが出来なかったが、徐々にその能力を信じるようになっていった。

 

美帆は、かつての同級生で、現在は警察官である栗原久志の協力をえて、福祉施設で何が起こっていたのかを探り始める。

しかし、調査が進むにつれ、おぞましい出来事が明らかになる。

 

 

読んだ時の感想

読んでいるときに、思ったことはいくつかあります。

 

臨床心理士である、佐久間美帆。

専門の勉強をしているにもかかわらず、共感覚を疑問視しており、司のいうことを全く信じないで、「幻覚症状あり」と記載してしまう。

 

その司に、自分の考えを見透かされてしまうあたり、マジかと思ってしまう。

そう言う事例を知っていながら、自分の目の前にいるというのが信じられないと。

 

共感覚なんて、普通に人は確かに知らないだろう。

しかし、本を結構読んでると、以外とよく出てくる。

 

だから、あり得るなと感じるはずだけどと、思ってしまう。

 

あと、司の母親。

こういう所は一番理解できない所なんだよな。

弱くて宗教にはまり、かなりの借金をして、自殺する。

いつも思うが、お金を要求してる時点で、もう宗教ではないからね。

 

神社で拝むし、仏様を敬う。

しかし、金を要求された時点で、なんだそれ!

逆に信じてる信者に対して、生活費くれや!

って、言いたい。

って言うか、助けてくれないのに、何故信じるねんって。

 

ほんと、宗教にはまって、金使う奴らに言いたいわ。

頭悪いの?って。

困ってたら、金を出すというのが、ほんとに人を助ける宗教じゃないのか?

助けてくれたら、その一部を謝礼にと言うのはあるかもしれないが、謝礼ありきなら、それは商売やん。

 

小説でこういう宗教がらみだと、一気にアホすぎて興ざめる。

 

司自身の回想にもおかしな点が。

と言うか、ここは整合性合わせとかないとって。

司は共感覚はあるが、精神的には普通で、施設にいたいために、ふりをしていたと。

しかし、救急車の中の挙動は、まさしく精神がおかしい行動だろ。

治療中に暴れるって、アホだろって。

 

まともな感覚ではなく、明らかに異常者だ。

誰もがそう思う。

現に司が暴れたために、運転手がパニックになり、救急車が横転して、多くの人が怪我してる。

まともな人ではないというのは、よく分かる。

と言うと、司が精神疾患を持っているという前提で話が進まないとおかしいよな。

 

柚月祐子さんは、こう言う施設に恨みがあるのか?

それとも真実に近いのか?

精神が未発達な男の子が、美帆を倉庫で見かけたとき、興奮して襲う。

 

もう、とんでもない施設やなって。

事務員は愛想なく嘘つくわ、所長は、、、。

入所してる患者は、普通の女性をレイプするわ。

 

美帆か、逃げるときに、その少年が顔を押さえながら、「ごめんなさい」って。

ごめんですんだら犯罪じゃないのか?

ごめんという気持ちがあるなら、余計にあかんだろ。

絶対警察に言って一生でれなくしたいぐらいや。

何がごめんなさいやねん。

 

こんな施設あったら、これ意味あるのかって?

潰した方がいいし、近くにあったら怖いわ。

柚月さん、どうなんですかね。

 

 

 

総評

◆読みやすさ

読みやすさ:4

このテーマは重いね。

読みやすいんだけど、内容的には、読み進めづらいというか。

暗い話題で、かつ登場人物のほとんどが、もうなんか黒いというか。

 

 

◆意外度

意外度:4

やはり、今回は流石の結末でしょ。

これはよめませんよ。

まさかね。

最初はわかりやすって思ってたんですが。

 

◆夢中度

夢中度:3

テーマと登場人物と、施設が、もう黒い。

これ、本当にいいの?

施設に悪いイメージつくよね。

こんな施設、こんなんばっかや。

 

◆読んだ後のすっきり度

読んだ後のすっきり度:4

まあ、最後はすっきりとしたというか、犯人が捕まって良かったというか。

でも、やはりこんな施設で、こんな話って、なんかイメージさらに悪くなるよな。

実際はどうなんだろうな。

本当は、必要な施設なので、不正や悪行の温床になってほしくないな。

しかし、それに反して、このような施設の事件多いよな。

 

 

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読書について

本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。

いい意味でも、悪い意味でも。

時に深く考えさせられることもあります。

 

人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。

最近世間では本離れが進んでいると言われています。

 

本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。

ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。

 

もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。

 

駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。

 

もっとみなさん本を読みましょう。

そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。

ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。