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【サラリーマン書評】「友罪」薬丸岳~少年犯罪のその後について!どう思うのか自分でもわからない

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今回は、「友罪」。

薬丸岳の作品です。

 

前回読んだ、「神の子」と「天使のナイフ」で、すっかり薬丸岳氏のファンになりました。

今回もまたまた、薬丸岳シリーズ。

友罪です。

この本は図書館にありました。

しかし、この人は、少年犯罪についてよく書きますね。

それも立場が微妙で。

 

 

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説明 注!ネタバレ

友罪

同じ日に同じ会社の面接にきた2人。

益田と鈴木。

マスメディアの社会で働きたいと思っていたが、夢をいまだに実現させることができない益田。

どこか影があり、人とうまくコミュニケーションを取れない鈴木。

 

そんな中、あることがきっかけで、鈴木の過去に疑問を持つ益田。

徐々に友情らしきものを育みながらも、スッキリしない状況が続く中、益田は決心して鈴木の過去を探ることに。

 

真実を知った益田は、鈴木との友情を築いていけるのか。

小さな町工場を舞台に、過去の呪縛に苦しめられる人たち。

 

本当に考えさせられる問題作。

 

読んだ時の感想

正直最初から、かなり深い内容で、読むことをやめることができなかった。

もう引き込まれる。

時々、なんでや!っていうところもあるんですが。

 

まず、なんでやって思うところから書いてみようかな。

まず、白石先生。

鈴木から電話があり、居場所を突き止めたあと、様子を知りたいからと言い、益田に鈴木の様子を定期的に教えてもらうよう依頼するけど。

これ、明らかにおかしいだろって。

そんなことすると、普通あやしむだろ。

益田だって。

友人という立場なら、下手すると鈴木に言うかもしれないって。

なぜそう考えないのか、読んでいて突っ込んだわ。

 

まぁ、あと藤沢美代子。

こういう小説に必ず出てくる、なんでそんな男と付き合うのっていうパターン。

いやいや、わかるだろ、危ないって。

で、定番通りにヒモになって、どんどん吸い取られていく。

読んでると、なんでや!っていう連続です。

この藤沢美代子には。

 

益田が真実を知ったあと。

もう黙っているのが辛いっていう状況に。

なんでや!

もうなぜ喋りたくなるのか。

いずれ、ここを出ていくんだろ。

って思ってしまいました。

話せば、大問題になるのはもうわかりきってる。

毎晩唸るほど苦しめられている姿を知っているなら、なおさらだと。

しゃべるな!ってついつい思ってしまいました。

 

あと、マスコミ関係の先輩に対して、あまりにも無防備すぎる。

相手はマスコミ関係者だぞ。

なんでもネタにしようとしている中、覚悟ができてないのに、なぜそこまでしゃべる。

これ、後のことを考えてしゃべれ!って。

 

鈴木から真実を打ち明けられそうになった時、それを中断してまで、自分で調べにいくところは、意味わからなかった。

真実を自分で調べるより、面と向かって聞いた方が真実やん。

なぜ、遠回りするのかがわからなかった。

結果的にそのためにマスコミに知られることになったわけだし。

意味わからん!って叫びそうになりました。

 

と、突っ込みたくなった場面は幾つかありましたが、本質はそこではありません。

 

これは本当に深い問題です。

 

もし自分が被害者の家族だったら、どっちの立場になっていたんだろうか。

社長や、従業員、マスコミ側に立っていたのか。

それとも白石先生側なのか。

 

読んでいるときには、死ぬほど後悔し、悔やんで、懺悔して。

そんな鈴木の姿を見るたびに、もう十分償っているという思いも湧いてきました。

ついそんな鈴木がささやかながら幸せになってくれたらと思うこともありました。

 

でも、自分が被害者家族の立場なら。

さらにそんな鈴木の姿を知らない状況であれば、どうか。

 

やはり、どんなに時が経とうとも、憎しみは消えないでしょう。

あの化け物!っていう思いを持ったでしょうね。

夜な夜なうなされていて、体中に傷を負い、世界中の人から嫌われているという感覚の中、生きている姿を間近で見た益田の思いも、わからないことはない。

読み終わって、少し立った時に、あれだけ身近にいても、真実を知ったらああいう態度になるのかがわかるような気もする。

逆に、反省していることを知ってもらう方向に記事を書くこともできたんではないかとも思う。

 

世間の反応(社長や、マスコミなど)は、それ自体が犯罪の抑止力にもなります。

こういう反応が普通だとわかれば、後でどれほど後悔するかわかるはず。

まぁ、なかなかこういう本を少年・少女は読まないでしょうけど。

 

後、小説の中とはいえ、マスコミはひどいかかれようですね。

大抵本の中のマスコミは、本当にひどい人たちとして描かれていますよね。

今回も本当に、マスコミっていう社会にいる人たちが、いかに人の心がないか。

ネタになるなら、死んでくれた方がいいとか、そんなことを考えている人たちって感じで書かれています。

 

もちろん、それを鵜呑みするのは危険です。

企業や、政治の闇を暴き、問題提起してくれ、浄化作用をもたらすジャーナリストもたくさんいます。

本当にそういう人はすごいと思います。

尊敬します。

 

でも、そうでない人も多くいますよね。

今回の本に出てくるマスコミの人たち。

益田が見習いでついたマスコミの先輩。

元AV女優で、今はラーメン屋で働いている女性を取材し、幸せをぶち壊す。

自殺未遂をしても、なんとも思わない。

怒ってる益田に向かって、お前は役立たずだ!って、役に立たないマスコミの人間がいうところが面白かったが。。。

 

今回の小説は、本当に考えさせられる一冊でした。

いろんな意味で。

正直言って、薦められるかというと、気分が滅入るのであまりっていう感じですが。

ただ、みんなが問題意識を持つという意味では、もっと読まれてもいい本だと思います。

少年犯罪。

更生。

などなど。。。

 

 

 

総評

◆読みやすさ

読みやすさ:4

重たいテーマであるため、結構真剣に読みました。

だから、読みやすいかっていうと、文章は読みやすいけど、時間は少しかかった方かな。

読みにくいということはありませんでした。

 

◆意外度

意外度:2

意外度はほぼなし。

結構最初の方で、鈴木の正体は明確になります。

意外度はなしです。

 

◆夢中度

夢中度:5

真剣に読み込んでしまいました。

結構考えながら読みました。

おい!って突っ込むところもあり。

本を置いて、ちょっと考えることも。

後、クズな男が出てくると、本当に腹が立ったりと。

 

◆読んだ後のすっきり度

読んだ後のすっきり度:3

なんか最後どうなったんかなって。

スッキリ度はさほどない。

いろんな今後をもっとかいてほしかったような。

でも、そこから先は読者が自分で想像を膨らませるべきなのか。

薬丸岳氏はそれを望んでいるのか。

確かに、この終わりかただから、結構考えたのかもしれませんね。

 

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読書について

本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。

いい意味でも、悪い意味でも。

時に深く考えさせられることもあります。

 

人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。

最近世間では本離れが進んでいると言われています。

 

本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。

ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。

 

もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。

 

駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。

 

もっとみなさん本を読みましょう。

そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。

ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。