堂場瞬一氏の高城賢吾シリーズも既に第三弾に来ていますね。
大分主人公の高城刑事のキャラクターが理解できるようにはなってきましたね。
しかしまだ失踪課のメンバーの立場と言うか、なんというか。
よくわからんところがありますね。
いくら公務員とは言え、警察なんだから、使えない人をそのまま働かせるというのは本当にいいのか?
警察学校をみんな出てんのかなって。
まぁ、教場を読んで、警察学校を勝手に厳しい所と思い込んでいるのかもしれませんが。
しかし、コミックの「鬼滅の刃」を読む以外に、読みたい本もなかなかないので、自然とこの高城刑事シリーズを読んでいます。
中古で買うので、まぁ安く済んでいますが。
説明 注!ネタバレ
概要はというと、失踪課に持ち込まれた大学「港学園大」の理事長である占部俊光の失踪。
母親が失踪課に直接依頼にしに来た。
行方不明になってから1週間程度たってからの捜索依頼。
40歳になる息子なので、まぁ早々に依頼と言うのもないのだろう。
大学での聞き込みでは、警察嫌いの常務理事の竹内氏に追い返される。
警察には話すことはないということで。
行方不明と言う状況は変わらないのに、大学は警察には頼らないと。
その上、直後に母親からの捜索依頼も取り下げられる。
別の事件で仙台で自殺した女性の影も出てきて、複雑な状況に。
私立大学の経営問題も絡み、なんか話はややこしくなっていく。
正直なんで捜索を続けてるのかってことがかなり疑問に思うが、もし本当に事件でなかったらどうなったんだろうなって。
読んだ時の感想
失踪課っていうのが、本当にどんな部署やねんって感じですね。
もっとしっかりとした部署っていうか、必要な部署ならいいが、そうでないならいらないだろって。
しかし正直このシリーズは、読んでいて疲れるわ。
なんていうか、納得いかないというか。
まず法月刑事。
心臓に病を抱えていて、無理ができない体。
定期的に病院に通っていて、弁護士の娘さんが、厳しく目を光らせてる。
少し無理させると、その娘さんが警察に怒鳴り込んでくる。
読んでいて、知らんがなって感じだが。
職場がそこまで監視するか!
多少は体のことを考慮して、作業を減らすなどするが、指示を無視して勝手に出て行くのをどうしろっていうんだ!って。
逆に家族を責めるわ。
どうにかしてくださいって。
なのに、すいませんって。
おかしいだろ。
高城刑事が、職場で待機するように指示。
しかし、法月刑事がそれを無視して外に出て、倒れる。
病院に行くと娘さんがいて、張り倒される。
正式に問題にしますからねだって。
なのに、すいませんと謝る高城刑事。
アホですかって。
で、途中で病院を勝手に抜け出す。
すると今度は娘は病院の看護師さんを怒鳴りつけて、問題にすると。
読んでたら法月刑事に腹が立つ。
なのに、他の刑事達は強く怒らない。
おいおい、老人ホームじゃないだろ。
きっちりと罰則与えないと。
ファミレスでネタ元と会食中だった法月刑事。
高城刑事が行き、やんわりと抗議。
自分なら、あんたのせいで病院の看護師が、娘さんから責められてたぞ!
娘さんをまず何とかしろ!
って、かなり強く言うけどな。
これが、ほんとに老人なら仕方ないこともあるけど、まだ現役で働いてる刑事だろ。
もうほんまありえへん。
これだけでかなりクズ小説になったな。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:4
読みやすいね。
こうシリーズもんばかり読んでるとね。
しかし今回は下らないというか、法月刑事にムカつく一方で、読みたいというのが薄かったな。
◆意外度
意外度:3
ちょっとわかってくるね。
これもパターンかな。
二つ事件が出てくると、後でその事件達が絡んでくる。
これ、堂場瞬一氏のパターンやね。
◆夢中度
夢中度:2
なんか、失踪事件でも、誰も依頼してないと、何で調べてるんだかって。
よく分からなくなる。
今回は事件だったけど。
なんか非現実的。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:2
なんかスッキリ来ないね。
そもそも事件の発端が。
おいおいって。
堂場瞬一 高城賢吾刑事シリーズ
高城賢吾シリーズは以下となっています。
- 蝕罪(読破)
- 相剋(読破)
- 邂逅(今回)
- 漂泊(未読)
- 裂壊(未読)
- 波紋(未読)
- 遮断(未読)
- 牽制(未読)
- 闇夜(未読)
- 献心(未読)
堂場瞬一 鳴沢了刑事シリーズ
シリーズは以下のようになっています。
- 雪虫(読破)
- 破弾(読破)
- 熱欲(読破)
- 孤狼(読破)
- 帰郷(読破)
- 讐雨(読破)
- 血烙(読破)
- 被匿(読破)
- 疑装(読破)
- 久遠(上・下)(読破)
読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。